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2008年 01月 28日
週末 - レストラン開拓・好奇心・冒険等々
土日はクックが料理を作ってくれない。だから、大体週末は自分でご飯を作るかレストランで食べることになる。と言っても本格的に自炊をするのが面倒なので、大抵は、朝はトーストと目玉焼きとジュースと果物で、お昼と夜は外で食べるというのがパターンになっている。

昨日のお昼は、友人とマリオットの「さくら」という日本料理屋でカツ丼を食べてきた(と言ってもイスラム教では豚肉は食べないのでビーフカツ丼だ)。「さくら」の日本料理はいつ食べてもうまい。海外の日本料理屋で満足することはほとんどないが、「さくら」の料理はレベルが高いと思う。日本人のシェフがいるのだろうか?あるいは、そうでないとしても徹底的に日本人が教えたとしか思えない。それくらい本物の味がする。とても満足した。「さくら」を出てから、F7にあるお洒落なカフェでお茶をしながら雑談をして、夜は、近くのマーケットでシュワルマとバナナ・シェイクを食べた。「さくら」のランチは大体一食500ルピー(約1000円)するのだが、マーケットでシュワルマとかバーガーとかを食うと60ルピー(約120円)くらいで収まる。マリオットとかセレナは別として、パキスタンの物価はアフガニスタンより概して微妙に安いかもしれない(アフガニスタンの物価が高いのは援助機関の功罪か?)。

そんで、今日のお昼はイスラマバード日本人学校で餅つき大会というイベントがあったので参加してきた。僕は日本人だが、餅つきというものをしたことがほとんどない。ちょっと突かせてもらったが、杵と臼の距離感が上手く掴めなくて、餅の中心をヒットできなかった。イチローだったらきっと上手いことヒットするのだろう(バットコントロールが上手いからね)。夜は、またまた近くのバザールに行って、レストランに行くことにした。いつも入っているレストランに飽きたので、マルコ・ボーロの心持でまだ入ったことの無いレストランを開拓することにした。フロンティア精神というのは日常から失ってはいけないのである(但し、アフガニスタンではそんなことを言っていられない状況が多々ある。例えば、車を止めたすぐ横の道端が地雷原かもしれないし、興味があってぷらぷら歩いて誘拐されたら他団体に迷惑をかけることになる。好奇心というものは如何なる状況でも絶対的にいいものである、とは言い切れないのであった[しかし、そういう特殊な状況を除けば好奇心というものは常に持っていた方が良いのは間違いない]。ちなみに、カギ括弧2つ分の蛇足は長すぎだ)。そこで食べたチキン・ニハリというカレーみたいな料理は、汁っぽくてシャバシャバしてるけどおいしかった。気軽に来られて、おいしいカレーが食べられるのはパキスタンのいい所だ。

最近、↓のDVDを観た。

"A Mighty Heart"
"The Kite Runner"
"Fahrenheit 9/11"
"Jinnah"
"Loose Change"

パキスタンへの関心が湧いてきたので、2回目のものも含めて、関連する映画やドキュメンタリーを観ている。この中だったら、"A Mighty Heart"が一番面白かった。ウォールストリート・ジャーナルの記者が誘拐される話しなのだが、アフガニスタンで自分が誘拐されたらどうなるだろうって、中学生が「僕が死んだら両親や友達は泣いてくれるかな」という妄想みたいに、赴任した頃によくしたシュミレーションが再現されて映画にのめり込めた。時折挟まれるラワルピンディとかカラチの映像も雑然としたそれらの街の様子をよく伝えていて、カラチとかラホールとかクエッタとかパキスタンの主要な都市に行きたい気持ちをさわさわとくすぐられた。パキスタン国内旅行をして、それでもってイラン旅行をした時に計画を立てた「隣接国探索シリーズ⑥ 回帰パキスタン編」にしてみようかな。もう隣接国探索じゃないんだけど、もはやそういう計画とかカテゴリー分けとかはどうでもよくて、単純に自分の目で興味のあるものを見たいものだ。でも、そうしたらパキスタンの東にあるインドには絶対に行きたくなるだろうな。そうしたら、絶対にバングラディシュにも行っておくべきだ。もはや収拾不能。まぁ、行ける時に行きたい場所に行くのがいいさ。

パキスタンでは、アフガニスタン関連の本や、911以後の国際関係を扱った本なんかがいっぱいあるなど、本屋もとても充実している。空間的冒険と同時並行で、文献の世界へも知的冒険をして行きたいと思う今日この頃。段々、勝手に忙しくなって来た。

by aokikenta | 2008-01-28 05:24 | 日記(イスラマバード)


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