2007年 01月 02日
2006年12月27日(水) 耳がちぎれそうなカブール空港で、僕は長蛇の列の中にいた。今回の旅行では、カブール-ドバイ間の移動には国連機を使わず、民間航空会社のカム・エアー(Kam Air)を利用することにした。費用にして約半額。しかし、それの意味する所は、クオリティーとサービスもそれに見合ったものだということである。新年を母国で迎えようとする外国人達と、どういう理由でかはわからないがこれからドバイへ向かおうとするアフガニスタン人に混じって、これから始まる旅とディアの結婚式に思いをはせた。 行きの飛行機はすこぶる快調であった。ほぼ予定通りの午後3時に出発し、遅れもそれほどなく、午後5時30分頃、無事にドバイ空港へ到着した。次の乗り継ぎは、エミレーツ航空のドバイ-ジャカルタ直行便。時刻は翌日の午前9時10分だ。代理店を通さず、自分で別々に予約をしたので、ホテルを探す必要があった。ドバイで宿泊をしたことはなかったので、タクシーの運転手に適当に泊まれる所に連れて行ってくれ、と伝えた。不運にも、この日はクリスマス・イード・新年・何かの展覧会の4イベントが重なり、ドバイは想像以上に込んでいた。いくつかのホテルに門前払いされるも、数箇所目のホテルに空きがあり、宿泊することができた。値段は100ドルだった。 ホテルでシャワーを浴びるとすぐ、外に食事にいくことにした。ドバイはトランジットで訪れた事があるだけだったので、少し町の様子を見てみたかった。比較的賑やかな通りを歩いた。道路は綺麗に舗装され、高いビルが立ち並んでいる。道行く人もそれなりの格好で歩いているのを見るにつけ、ここは先進国だと痛感する。 適当にレストランに入り、シュワルマを頼んだ。カブールにあるレバノン料理屋の味に似ていて、とても美味しかった。食べきれなかった分は、翌日の朝食用にテークアウトにしてもらった。その後、インターネットカフェでメールを数本打ち、ホテルに戻ってベッドにもぐりこんだ。真っ白なシーツに横になると、体の回りに巻きついていた有刺鉄線がはがれていくような気がした。 ↑大都市ドバイを走る車のライトと整然と並ぶ町の明かりが、僕の網膜に鮮やかな点と線を刻み込んだ。
by aokikenta
| 2007-01-02 14:09
| (番外編)インドネシア旅行記
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