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2006年 06月 30日
頭の中にある二つの世界
 僕の頭の中にある二つの世界の間には何のつながりもなく、その二つの世界はどこまで行っても交わりあうことのないねじれの位置に置かれているように思われた。分裂した精神のように二つの世界は同時に、そして、平行に存在していて、時間がどれだけ流れようともこれらの世界は永遠に交わりを持たないのではないかという不安が頭をもたげた。

 アフガニスタンに来て以来、僕は何をどうやってもアフガニスタンと日本は違う世界なのだと思わざるを得なかった。むしろ、違う世界なのだと自分に言い聞かせることでしか頭の中にある不整合性を説明することができなかった。一方の世界に生きている人々にはあらゆるものがあり、もう一方の世界に生きている人々にはあらゆるものがない。生まれ育った国との隔絶が、僕の頭の中をワインボトルの底に溜まった澱のようなもやもやとしたもので一杯にしてしまった。

 しかし、幾何学の世界に生きていない僕達は、この二本の平行線のどこかに曲がりを作り出しそれらが交わり合う一点を持たせることができるはずである。それは気の遠くなるような作業であり、どれだけの力を注いだとしてもその一点はやってこないのかもしれない。あるいは、生まれながらに解決を求められていない問題なのかもしれない。いずれであろうとも、この二つの世界の関係に整合性をつけなければ僕の頭の中にあるねじれの位置に置かれた二つの世界はずっと存在し続ける。
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by aokikenta | 2006-06-30 23:07 | 日記(カブール)
2006年 06月 30日
僕もついに・・・
僕もついにおじさんになりました。姉が今日女の子を出産したのです。これは素直に嬉しい!!!子供の頃はチャンネルの取り合いで喧嘩ばかりしてましたが、我が姉に子供ができたというニュースを実家からのメールで知ったときは誇張抜きで感動しました。姉ちゃん、おめでとう!(普段は名前を呼び捨てにしているけど)これでついに父はおじいちゃん、母はおばあちゃんになりました。各言う私もとうとう叔父さんになりました。おじさん、かぁ。感慨深い。
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by aokikenta | 2006-06-30 00:51 | 日記(カブール)
2006年 06月 28日
アフガニスタン人のチャレンジ精神
 アフガン人はとりあえずチャレンジしてくる。今日、スタッフの一人が「アフガニスタンに休暇で来ていた兄が、海外へ帰るから空港まで見送りに行かせて欲しい」とリクエストしてきた。日本で、兄が赴任国へ帰るから見送りに行かせて欲しい、というリクエストは滅多にないよなぁと思いつつ、渋々許可をした。

 昼の2時間だけ抜けるということだったのだが、その時間が近づいて来た時に、彼が僕に更にリクエストして来た。「オフィスの車は出してくれるの?」。ピキピキと頭に血が上るのを抑えつつ、聞き返す。「何でプライベートの用事にオフィスの車を出さなければいけないんだ?」。彼は言う。「だって、ドライバー遊んでるし」。

 出せるわけねぇだろ!!ということで彼には自分のお金で行ってもらった。もともと仕事中にプライベートの用事で抜け出すだけでもイライラしていたのに、車を出してくれとのリクエストに切れてしまった。申し訳ないという気持ちがあれば、車を出してくれというリクエストは出てこないだろう。日本の会社なら、仕事を抜け出すリクエストを上司に出すだけでもためらう上に、仮に許可をもらっても自費で行くのは当たり前だ。もちろん、ここは日本ではないのでその考え方は通用しないのだが・・・。

 周りの人が自分をどういう風に見るかとか、オフィスにどういう影響があるかという事の前に、自分のベネフィットだけを念頭に置いてチャレンジしてくるから困ってしまうのである。お金がないのはよくわかるのだが、チャレンジする前に一息置いて、これを言ったらどういう答えが返ってくるか、周りにどういう影響を与えるか、ということを考えてもらいたいと思う。一人が休みを取ると、我も我もで皆が休みを取り始めてしまう。エスカレートすると、ファミリープロブレムの一言で有給休暇を取られてしまうのだ。

 ドライバーが遊んでるんだから車を出してもオフィスに影響がないじゃないか、の考え方は短絡的過ぎる。個人を超えた部分、団体の利益、国の利益、公の為にという考え方が根付くにはどうしたらいいのだろうか。政家家も同じで、国の利益の前に自分の利益が先に来る人が圧倒的に多い。金銭的な貧しさが背景にあるのだろうが、こういう意識の部分が克服されなければアフガニスタンの政治腐敗は無くならないだろうし、復興は進まないだろうと思う。滅私奉公とまではいかないが、一欠けらの公共心を持ってもらいたい。
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by aokikenta | 2006-06-28 02:40 | 日記(カブール)
2006年 06月 27日
最近笑った事
3日前にビルバチャコットに遊びに行った際に、知り合いのアフガン人Aが彼の友達のアフガン人に対して言った冗談。

   A「こいつ(彼の友達)はロシア人なんだよ」

   僕「え!?それはないでしょ。何で?」

   A「だって顔が赤いでしょ!!」

   僕「・・・」

はじめは何かの間違いかと思ったのだが、旧ソ連は共産主義だったから?と聞いたらクックックッと笑うので、なんだかこちらも笑えて来た。普段はあまり冗談を言わない彼のウイットに富んだジョークに後からじわじわと笑えて来た。なんかじわっと来るものがあるよなぁ。アフガン人はブラックジョークが好きなのかも?
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by aokikenta | 2006-06-27 01:20 | 日記(カブール)
2006年 06月 26日
アイスクリ~ム
 どんどん暑くなっている。日中は45度くらいあるのではないだろうか。日本のように湿気がない分だけましだが、日向にいると肌がジリジリする。夜も寝苦しい熱帯夜が続いている。冷房も扇風機もないので寝付けないこともある。一年の内で今が一番暑いのか、それともまだまだ暑くなるのか。前者を期待している。

 暑い時に食べたいのがアイスクリーム。以前文章で紹介したシャリアを写真で紹介してみよう。

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↑シャリナウにあるアイスクリーム屋さん。一生懸命手で作ってくれる。

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↑氷の中に鍋を入れて、その中に材料を入れる。手で鍋を回して壁に張り付いたアイスクリームをスプーンですくい取る。

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↑綺麗に盛り付けて出来上がり。

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↑完成品。かわいいでしょ?どこか太陽の塔に似ている気もする。味の方はミルクの味とシナモンの味がして美味。写真のミドルサイズで40ルパ(約92円)。
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by aokikenta | 2006-06-26 02:04 | 日記(カブール)
2006年 06月 25日
熱い気持ち
 知り合いの方が離任されるという事で、送別会に行ってきた。10人程集まって食事をしながら楽しいひと時を過ごした。料理は、ベトナム風生春巻き、お好み焼き、混ぜご飯など、どれもうまかった。軽くお酒も飲みつつ、音楽の生演奏も楽しみつつ、いい会だった。少し疲れたのか帰ってから一眠りしてしまった。起きてからドイツ対スウェーデン戦を観戦。やはり地元は強い。そういえば4年前は日本も16強まで行ったし、韓国はベスト4まで行った。サポーターの声援とか気候とか食事とか色々な要素がホームを有利にさせるということだ。この後はアルゼンチン対メキシコを観戦予定。日本代表のW杯は終わったが、まだまだ楽しみが沢山ある。

 日本代表といえば、中田の涙が印象的だった。普段はクールな中田が泣いているのを見るのは胸をつんざく思いであった。率直にいえば、ブラジル戦の前半を除けば、今回の日本代表のプレーには、気持ちがあまり感じられなかった。点を取らなければいけない場面でも淡々と、クールに試合をしているという感じを受けた。本当は死に物狂いでプレーして欲しかったのに!しかし、中田と川口だけは違った。彼らからは熱い気持ちをテレビの画面から感じる事ができた。

 だからこそ、中田の悔しい思いがこちらまで伝わった。完全燃焼しなければ涙は出ない。もちろん彼の涙にはチームが熱く戦ってくれなかったことへの悔しさもあるのかもしれない。しかし、必死に戦った後の人間の涙は素直に感動的だった。中田が自身のHPで書いていた「誇り」は守られた。厳しい状況の中にあっても、己が大切にするものを守る為に最後まで諦めずに戦った中田の中に、僕は熱い気持ちを見た。それは心の底から美しいと思えるものであり、僕がサッカーを通じて感じていたいもの、まさにそのものであった。中田英寿は疑いようもなく真のサムライだった。
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by aokikenta | 2006-06-25 03:15 | 日記(カブール)
2006年 06月 24日
ミルバチャコット・ラフタ・ブダン
 金曜日なのでスタッフの家へ遊びに行ってきた。場所はカーブル市から北に30キロ程にあるミルバチャコット。ブドウ畑が広がるアフガニスタンの典型的な田舎の村だ。ホストが庭に敷いてくれた絨毯の上でゆっくりとした時間を過ごした。木陰だったので、通り抜ける風が肌に心地よい。絨毯の上で寝転がりながら、ぼんやりと頭上を覆う緑を眺めてみる。こんなに豊かな時間があったのだなぁ。日々の生活の中で忘れかけていた大切なものを思い出させてくれた。仕事の事はすっかり忘れてしまった。

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この季節で旬なのがトゥトゥと呼ばれる果物。グレープとアフガン人は訳してくれたが、ブルーベリーかラズベリーのような見た目と味がする。自然の甘さがあっておいしい。まさに自然の恵み。

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トゥトゥを食べながら歓談した後は、食事の時間。いつも通りのパーティーメニュー、ナン、パラオ、コルマ、サラダ、ポテトフライ、ヨーグルト、モスト(牛乳を軽く発酵させてきゅうり等を入れた飲み物)。こんなに作るの大変だっただろうなぁ、ともてなしの心をひしひし感じる。

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食事の後は村の周囲を案内してもらう。丘を上り下りするので軽いハイキングのような感じがする。

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木陰での豪勢な食事と、季節の果物と、美しい自然。何百年も変わらない生活がそこにはあった。
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by aokikenta | 2006-06-24 03:47 | 日記(カブール)
2006年 06月 23日
ウズベクレストラン、その名も『サマルカンド』
 しばらくプロジェクトの完了に伴う業務に追われていて更新ができていなかった。とりあえずの一区切りがつき時間ができたので、こうして久しぶりに書いている。まだやる事はあるのだが、束の間の週末のひと時を楽しんでいる。

 区切りということでレストレンへでかけた。外食、外食嬉しいな♪ウズベキスタン料理レストラン、その名も「サマルカンド」へ。中庭の広々としたスペースで外の空気を吸いながら食事をした。前菜にブルジョア・サラダを頼んでみる。ふむ、少し高貴な味がするような気がする。続いてスープにボルシチを頼む。洗練された味がしてうまい。久しくこういうものを食べていなかったので感動的ですらある。ウズベキスタンは旧ソ連の一国なのでロシアの影響か?

 いよいよメインディッシュのポーク・チョップがやって来た。イスラム教国で豚肉を食べる小さな罪悪感は、日本で昼間から酒を飲むそれに似ている。みんなが働いている時間なのに、本当は禁じられているのに、という背信が与える疾しさ。罪悪感が調味料になり、その分美味しく感じるから不思議なものだ。チーズが乗っていることもあり濃厚な味がしておいしかった。

 かねて念願であったサマルカンド訪問。サマルカンドは近かった。

(注)ウチから徒歩2分と本当に近い。
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by aokikenta | 2006-06-23 02:26 | 日記(カブール)
2006年 06月 18日
カーブル日本代表 vs ISAF軍代表戦
 昨日は、ISAF(国際治安支援部隊)とカーブル駐在日本代表でミニサッカー対決があった。ISAF内でW杯にちなんだサッカートーナメントがあり、そこで優勝したドイツ人・イギリス人を主体としたチームとの対決だった。話しが来た経緯は、そのチームの名前が「Team Japan」であったことにある。そのトーナメントではW杯参加国にちなんでチーム名が決まったらしく、「Team Japan」になったようである。そして、せっかくだから本当の日本と対決しようということで話しが舞い込んできた。

 キックオフは午後6時。5対5の前後半各8分対決。フェンスに囲まれた人工芝グラウンドでの試合でスローインはない。

 前半立ち上がり、連携不足の日本代表はいきなり3失点を喫してしまう。しかし、守りを固めた日本代表は徐々に盛り返し、2得点を上げた。均衡したゲームが続いたが、基礎体力で勝るISAF軍が2点を追加し、5-2でISAF軍の勝利となった。

 やはり日ごろから運動をしているISAF軍はよく走るし、トーナメントを勝ち上がったチームだけあってチーム内の連携がよくとれていた。それに対して日本代表は即席のチームだったので共通意識がなく後手を踏む事になった。勝ちたい一戦であったが、親善試合だったので楽しむことが重要。試合後は選手同士握手を交わし、懇親会へと流れ込んだ。

 試合後の懇親会では軍人の素顔を垣間見れた。去年ブラッドフォードに住んでいたんだよ、というと、アフガニスタンと対して変わらないでしょう、と言われお互い苦笑。たしかにナンは去年から沢山食べている気が・・・。相手チームはマンチェスター出身、ドンカスター出身、ドイツのミュニーク出身、スコットランド出身など多彩な顔ぶれだった。ユーラシア大陸の中央で繰り広げられた小さな、しかし、僕にとっては大きな一戦であった。
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by aokikenta | 2006-06-18 12:24 | 日記(カブール)
2006年 06月 17日
カーブル・ミニ・ワールド・カップ
 週末恒例のトルコ人主催サッカーへ行ってきた。午前10時~午後5時までひたすらサッカーをしていた。幸せ。やや疲れ気味で体が思うように動かなかったが、充分に楽しめた。今日のサッカーは、ワールドカップが開催中ということもあり、カーブル・ミニ・ワールド・カップの様相を呈していた。ミニと言っても50人くらい来ていたと思う。主なチームは、日本、スウェーデン、ノルウェー、ドイツ、ロシア、トルコ、アメリカなど。ベジタリアンという括りのチームもあった。完全な国別対抗というわけでもないところが面白い。今日は点が決められずいいプレーもできなかったが、楽しむことが最も重要なので目的は達成された。新しく人と会うこともできたので、社交の面でも良かった。生まれてこの方、サッカーを通じて人と知り合うことばかりだなぁ、としみじみ思う。
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by aokikenta | 2006-06-17 00:21 | 日記(カブール)