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2006年 05月 31日
続報 カーブル暴動について
 暴動翌日の30日、そして今日31日は、驚くほど静かだった。静寂。30日はホワイト・シティーだったので援助関連団体の車両は一台も見られず、午前の内は商店も閉められ、歩く人もまばらであった。しかし、午後になると再開する商店もあり、人通りも回復し始めた。今日は、30日よりも通常の生活に戻ったことを実感した。Back to normal。

 しかしながら、平穏を取り戻した理由は、アフガン国軍・警察が厳重な警備を敷いた事によるところが大きく、武力抑止による平穏に過ぎないと言える。見た目は平穏だが、緊張は潜在的に存在していると考えられる。実際、30日には、事件に怒った200人あまりの学生がカーブル大学に集合したと報道されている。警察の迅速な判断により、多くは逮捕された模様である。軍隊・警察による早い対応によって、暴動再発の芽は摘まれている。

 次の焦点はイスラム教徒礼拝日である金曜日(6月2日)ではないかと広く言われている。モスクに集まったモスリムの前で、ムッラー(宗教指導者)が米軍車両による交通事故について触れ、怒りを再燃させる恐れがある為だ。通常に戻ったからと言って、安心するのは早計である。用心の上に用心を重ねた安全対策を採るのが最善と言えるだろう。
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by aokikenta | 2006-05-31 22:58 | 日記(カブール)
2006年 05月 30日
米軍車両交通事故による暴動勃発
 昨日29日、首都カーブルにおいて米軍車両と民間車両の交通事故を発端として大規模な反米暴動が発生した。報道によれば、カーブル市北西部サライ・シャモリ地区において米軍コンボイを編成していた軍用貨物トラックが12台の民間車両に突っ込み死傷者が出た。原因は、機械的故障(Mechanical failure)と言われている。これに怒った民衆が、米軍コンボイに向けて投石などを行い、米軍・アフガン警察・民衆の間で大規模な衝突に発展した。

 事実関係は確認されていないが、米軍もしくはアフガン警察が民衆に向けて発砲を開始し、少なくとも7名が死亡、数十名が負傷したと報道されている。民衆は群をなして、カーブル中心部にある大統領官邸(Presidential Palace)に、投石・焼き討ちを繰り返しながら向かった。警察所、米国関連施設、NGO施設などが焼き討ちにあい、通り道にある多くの車も丸焼きにされた。

 ナショナルスタッフからの報告を受けて数十分後、外から人々が叫ぶ声と銃声が聞こえ始めた。暴動隊が事務所の前を通り抜けて行ったのである。幸い、事務所スタッフ、施設に被害はなかったが、連続的に聞こえる銃声と人々の雄叫びを聞きながら、門に施錠し事務所に待機をした。

 同日夜、アフガニスタン政府内務省は午後10時~翌日午前4時までのカーフュー(Curfew:夜間外出禁止令)を発令した。2001年タリバン政権崩壊以来始めてのカーフューであった。

 国連、各国政府、NGOは迅速な対応をし、本日30日はほとんどの団体は事務所をクローズ、スタッフの自宅待機を命じた模様である。特に、国連は今回の暴動を最も危険な状態と判断し、ホワイト・シティー(White City:外出禁止)を宣言した。ホワイト・シティーは、選挙など最も緊張感が高まった時にしか発令されない非常事態宣言である。
 
 本日は、本部・関係団体・ナショナルスタッフと連絡を取りながら、完全外出禁止での自宅待機。アフガン国軍(ANA:Afghan National Army)と警察による市内厳重な警備(戦車、装甲車、重装備歩兵)のおかげで大きな事件は発生しなかったようである。しかしながら、当面は暴動の再発が否定できないので、通常以上の安全対策を講じながらの事業運営になるであろう。

 今回の暴動は、米軍車両が引き起こした交通事故を発端としているが、大きな反米運動へと拡大する可能性がある。アフガニスタンに駐留する米軍に対する地元民の反応は非常に悪い。平時、街を車で移動していると、米軍装甲車が民間車両を遮って車の列に割り込むことが多々ある。割り込みによって民間車両が玉突き事故を起こすことも稀ではない。そんな時でも、米軍は何事もなかったかのようにその場を走り去ってしまう。交通事故の補償は誰もしてくれない。これは一例に過ぎないが、米軍のアフガニスタンに対する国家戦略の一側面を表していると言える。現地に流れる車の列は関係ない。自分達は自分達の目的を達すればいいのだ。

 こうした米軍への反感に加えて、生活が改善しない民衆の間には鬱憤が溜まっている。民主化への道を歩み始めたとはいえ、失業は不安定な治安と並ぶ深刻な問題であり、民衆は経済的困窮にあえいでいる。物乞いの姿は当たり前のように見られ、シャベルを抱え仕事の依頼を待つ大量の日雇い労働者が道端に座り込んでいる。そうした状況にも関わらず、物価は上昇し、益々苦しい生活状況に追い込まれる。国際社会の支援は何処へ行っているのだ?カルザイは一体何をしているんだ?

 背景にある米軍及び政府への不満を爆発させてしまった今回の交通事故。民衆の感情を利用したいイスラム過激派などの反政府勢力と結びつき、より大きな反米運動になるのではないかと危惧している。事態が一刻も早く沈静化することを祈っている。
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by aokikenta | 2006-05-30 23:52 | 日記(カブール)
2006年 05月 29日
フルーツが溢れる豊かな国
 先輩がフルーツポンチを作ってくれた。バナナ、マンゴー、キウイ、りんごなどをふんだんに使った夏にぴったりの料理。ものすごくおいしかった!マンゴーが食べられる暖かい国で生活してみたいとは心の隅で思っていたのだが、念願かなってよかった。

 アフガニスタンにはスイカもあるし、葡萄もこれからの季節沢山とれる。アフガニスタンが復興するには、葡萄をワインにして売るしかない!と主張する人もいるほど葡萄は沢山採れる。生でも食すし、干し葡萄としても食べる。パラオにも葡萄は必ず入っている。

 日本のNGOはいわゆる70年代のインドシナ危機から活発になったという経緯があり、東南アジアを中心とした活動が主であった。また、地理的に近いことから、東南アジアで働きたいという若者も多い。しかし、アフガニスタンのこういった部分を紹介していけば興味を持ってくれる人も増えるのではないかと思う。

 アフガニスタンのフルーツはおいしいよ!
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by aokikenta | 2006-05-29 00:09 | 日記(カブール)
2006年 05月 27日
Supreme PX
 昨日外出をしたので、今日は家でおとなしくしていた。と言っても、買い物にだけは出かけた。行き先はSupreme PX。以前にも書いたが、先進国のスーパーマーケットを彷彿とさせる快適な空間だ。Supremeでは、お酒・煙草などがDuty Free Shopよりも安く購入できる。他にこういう場所があるわけでもないので、expatriatesにとって憩いの場になっている。
 
 今日は、磨り減ってしまったジッポのflint、ビール(W杯にちなんでドイツのBitburger)、ジョニー・ウォーカー・レッド・ラベル、ジョニー・ウォーカー、ブラック・ラベル、ウォッカ、ベーコン、ビーフバーガー、マルボロ・ライトなどを購入。どれもバザールでは買えないものばかり。車を出してくれたアフガン人スタッフから見れば贅沢に見えるだろうし、expatsは金持ちだ!と思われるのかもしれない。

 しかし、僕としてはこういったものなくしては生活していけないのも事実。アフガニスタンで生まれ育った人間と、外部から来た人間の間には嗜好の部分で大きな違いがあり、その違いは思考回路の違いを暗示しているとも言える。僕は僕なりに現地の文化を理解しようと、ダリ語を勉強したり、ヒゲを伸ばしたり、現地の服を着て出かけてみたりしているのだが、生まれ育った環境の違いばかりは埋めようがない。

 違いが埋められないのは確かだが、埋める必要がないという議論も一理ある。自分が育った背景を否定する必要は全くないし、むしろ誇りに思って良い事なのである。大事な事は、常に敬意を持って相手に接することであったり、横柄にならず謙虚であること、などであるのかもしれない。

 帰宅後は、インターネットをしたり、床屋にヒゲを切りにいったり、本を読んだりして過ごした。いまここを楽しんで生活したい。
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by aokikenta | 2006-05-27 22:48 | 日記(カブール)
2006年 05月 26日
カルガ湖リゾート
 カルガ湖はカーブル市街から西へ10キロ。パグマン山からの雪解け水を湛える風光明媚な景勝地である。カルガ湖にはカルガダムがあり、界隈の住民にとっては貴重な水資源になっている。湖を囲う地域はカルガ湖リゾートと呼ばれており、家族ずれでピクニックに来た人で賑わっている。

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 収益は政府ではなく、コマンダーのポケットに入るらしい。中央政権の威光はカーブル州のみで、郊外ではコマンダーが依然として権力を持っている。アフガニスタンの安全保障を考える上で非常に大きな問題である。

 尚、すぐ近くには驚く事なかれカーブル・ゴルフ・クラブがある。アフガニスタンにゴルフ場があると聞いて驚く人は多いのではないだろうか。でも、アフガニスタンの自然条件でゴルフ場を維持できるのか疑問である。放っておいたら、グリーンもフェアウェイも全部バンカーになってしまうような気がする。それはそれで面白そうだが。アフガン人が伝統的な衣装を着てゴルフをしている姿を思い浮かべると、失礼ではあるが思わず笑ってしまう(悪気はありません)。あるいは、ゴルフに行く人は外国人か洋装を来た裕福なアフガン人だけなのかもしれない。

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 カルガ湖にはボートもある。1人50ルパ(約115円)。アフガニスタンの物価を考えると高い。観光地だから仕方がないのかもしれない。乗り心地は案外快適。115馬力のエンジンが2機据え付けられている。アフガン人は大人も子どももみんな楽しそう。乗っていると、芦ノ湖にある遊覧船を思い出す。ここは東京の人にとっての箱根なのかもしれない。
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by aokikenta | 2006-05-26 22:01 | 日記(カブール)
2006年 05月 25日
値段交渉
 現在運営しているプロジェクトの管理と、過去のプロジェクト報告書作成等により忙しくなってきている。しばらく更新がまばらになるかもしれないので了承頂きたい。

 昨日、露天商でラピズラズリが入った格好いい指輪をみつけた。いくらか聞くと、「10ドル」と答えたので、もっと下がるだろ、と思い値段交渉をしてみた。2ドルから開始。さすがに、5分の1は納得できないのか渋い表情の主人。少し急いでいたので「5ドル、5ドル!」と言い捨てて帰るふりをしたら、「わかった、わかった、5ドルでいいよ」ということで話がまとまった。

 値段は2分の1にはなったが、ぼったくられたかなぁー、と帰り道少し悩む。時間をかければ3ドルで買えたよなぁ。やっぱり時間に追われていると交渉の場では不利に立たされるんだな。次回から気をつけよう。
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by aokikenta | 2006-05-25 00:15 | 日記(カブール)
2006年 05月 23日
ネットワークにムシュケル・アス!
 今日はインターネットのつながりが悪かった。お昼を過ぎてから何度もトライしたのだが結局夜までつながらず。原因は依然として不明。ネットワークにムシュケル・アス!

 ムシュケルとはproblemというくらいの意味で、「問題あり」は「ムシュケル・アス」となる。逆に「問題なし」は「ムシュケル・ネス」になる。「アス」は「ある」を連想させ、「ネス」は「ない」を連想させるので日本人には覚えやすいと思う。

 ペルシャ語圏で困ったらとりあえずムシュケル・アス!と言えば、少なくとも困ってることは伝わるだろう。

 ちなみに、ムシュケル・アスは難しいという意味にも使えて、「ファルシ・ムシュケル・アス」と言えば、「ペルシャ語は難しいね!」というくらいの意味になる。これも便利な言葉だと思うので、参考までに。
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by aokikenta | 2006-05-23 00:28 | 日記(カブール)
2006年 05月 21日
ファミリー・プロブレム
 朝出勤して間もない時間、スタッフAがドアをノックしてきた。「ビアー(come on inという程の意)」と許可をすると中に入ってきてこう言った。


  A「明日休みを取りたいんですけど・・・」

  僕「理由は?」

  A「ファミリー・プロブレム」

  僕「・・・」

ファミリープロブレムって何?と頭に疑問符がついたのだが、なんか繊細な問題かもしれないと思い触れられず。しかし丸一日休みを与えたくはなかったので、結局、

  僕「なるべく早く仕事場に来なさい」。

 アフガン人はファミリープロブレムの一言で休みを取ろうとする。何でもファミリープロブレムと言えば済まされると思っているのかー、と文句の一つも言いたくもなるのだが、家族を大事にする文化の為仕方ないのだとスタッフの弁。僕は異なる文化を尊重するし、お祈りの時間も微笑ましく見守っている。しかし、ファミリープロブレムで休みを取られてしまうと、我も我もでみんなが有給休暇を取り始める恐れがあり、オフィス内の規律が乱されてしまう恐れがある。

 それにこれからのアフガニスタンの発展を考えると、ファミリープロブレムだ、結婚式だ、家族が訪ねに来るんだ、という度に仕事を休んでいては生産性が上がらないように思う。もちろんアフガニスタンが資本主義の原則に則り西欧型の発展モデルに沿っていく必要はないかもしれないし、アフガニスタンにはアフガニスタンの文化があっていいと思う。しかし・・・しかしなのである。

 正直に言えば、仕事の為にある程度は文化的な要素を犠牲にしてもらいたいと思う。そうしなければ、仕事に対する真剣みが生まれないし、組織の為に、国の為に頑張るんだ、という自発性が生まれてこないように思うのだ。これからどんどんと援助団体はアフガニスタンから撤退して行くだろう。その時に、彼らが自立して国家を運営していくだけの力を蓄えて欲しいし、高い意識を持って欲しいと思う。

 指導の意味で厳しい事を言うかもしれないが、こちらの真意を理解してくれることを期待している。
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by aokikenta | 2006-05-21 23:58 | 日記(カブール)
2006年 05月 20日
ミニW杯
 昨日は友達から誘われトルコ人主催サッカートーナメントに参加してきた。先週同様、一日中サッカー三昧で楽しかった。国別対抗戦でやるのでミニW杯みたいで面白い。基本的にみんなが楽しむ為にやるミニサッカーなのだが、小さくても試合は試合なので久しぶりに熱くなった。結局、ベストチームに選ばれたのはパプアニューギニアで、ベストゴールには日本人女性が決めたゴールが選ばれた。これは我が事のように嬉しかった。

 夜は6人でカーブルにある韓国料理屋にご飯を食べに行き、プルコギ、カルビ、冷麺、ナムル、豆腐スープなどなど腹いっぱい食った。今週も良い金曜日を過ごせた。

 ところで、昨日のサッカーで、家の近くのドイツ料理レストランで全てのW杯の試合が観戦できるという情報を仕入れた。これはすごい!いよいよカーブルでもW杯が盛り上がって来たぞ!
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by aokikenta | 2006-05-20 21:42 | 日記(カブール)
2006年 05月 18日
アフガン料理「カラヒ」
 滞在半年を過ぎて初めて食べた料理があったので紹介したい。その料理とは「カラヒ」。鉄鍋の中に羊肉、トマト、卵を油で炒めたものが入っていて、濃厚な味がしてうまい。ナンとの相性も抜群である。これはお勧めの一品。☆3つ!

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 ちなみに東京の中野でカラヒ料理を食べられるお店があると友達が教えてくれた。『包(パオ)』という名前のお店で、値段も手頃みたいなので、帰国したら行ってみようかな。既に行った事のある人がいらっしゃったら情報お待ちしております。
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by aokikenta | 2006-05-18 00:02 | 日記(カブール)