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2006年 03月 31日
春の到来
 ランドクルーザーの車窓から見える景色が明らかに一時帰国前とは違う。一面緑色の絨毯。木々や草の新緑が、視覚だけでなく嗅覚や触覚にも訴えかけてくるような錯覚に陥る。冬の間は、まっ茶色のイメージだったが、数ヶ月でガラッと変わった。

 この季節は様々な花が咲いていて、心躍る気分になる。写真を載せてみよう。

e0016654_2184392.jpg←事務所の駐車場に咲いていたたんぽぽ。日本にあるものと変わらない。というか、日本のたんぽぽの半分くらいは外来種だと聞いた事があるので、同じ種類なのかもしれない。空の青色とたんぽぽの黄色が混ぜ合わさって緑色の若草が生えてきたんだよ、とスタッフに言ったら笑われた。


e0016654_2221022.jpg←ピンク色の花が咲いている。何の木なのか聞くのを忘れてしまった。どなたか、ご存知の方がいらっしゃったら教えていただけると大変嬉しいです。


 他にも、赤や白や紫色の花を見かけたが、車の中からだったので写真を撮ることができなかった。残念。今度、撮る事ができたら載せてみようかな♪

 色の洪水で体内が洗い流された。
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by aokikenta | 2006-03-31 02:29 | 日記(カブール)
2006年 03月 29日
ぶつ切りの音楽を聞かされているような気分
 戻ってきて1日目だが、どうも疲れる。早すぎ!という声が聞かれそうだが、理由もなく疲れてしまうのだ。流れるように物事が進まないからかもしれない。

 日本では、大体自分が頭に思い描いた通りに物事が進む。しかし、こちらでは思いもかけない要因が突然出現してきて、目標の達成を難しくさせてしまう。腕の悪いギタリストが奏でる弾き語りを聴いている気分。セオリー通り進むと思っていたコード進行に進まず、間違ったコードを押さえられてしまう感覚に似ている。それがセオリーを意図的に外した狙いならばいいのであるが、単に練習不足で間違えられてしまうものだから、「んんっ」と前につんのめりそうになってしまう。

 日本の生活はプロの交響楽団が奏でる音楽のようなもので、次はこうだろうと思ったことがその通りに、しかも高いレベルで進んでいく。生活しながら心地よい音楽に包まれているようで快適極まりない。

 卑近な例で言えば、日本ではおいしい日本料理を食べた後、友達と外でいい酒を飲み事ができ、治安の事を気にせず遅くに(あるいは朝に)帰ることができる。お湯の量を気にせずシャワーを浴び、快適なベッドで寝る事ができる。日本に住んでいると忘れがちであるが、これはすごい事である。
 
 反対に、アフガニスタンでは、限られた食材で作られた日本食もどきを食べざるを得ず、自由に外出をすることもままならず、ボイラーのお湯の量を気にしながら水圧の弱いシャワーを浴びることしかできない。冬場は水道管が凍りつき、自分で自分が匂うような状態になるまでシャワーが浴びられないこともざらである。することといえば、DVDを見るか、インターネットをするかくらいで、まさにぶつ切りの音楽を聴かされているような居心地の悪さを感じてしまう。

 なんだか、一時帰国後なので日本のいい所ばかりが目について、不満ばかり書いてしまった。これだけ書いておきながら、実はこちらの生活も嫌いじゃないので不思議なものだ。それは、アフガニスタンには日本とは違う良さがあるからかもしれない。一言では伝えづらいが、日本という温室で生まれ育った僕が今までに出会わなかった種類の体験に満ちているから、と結論付けることができると思う。

 今日は比喩を用いた日本とアフガニスタンにおける生活の違いについて書いてみた。
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by aokikenta | 2006-03-29 23:28 | 日記(カブール)
2006年 03月 29日
アサラムアライカム
 UNDP発表の"Human Development Index(HDI)"に依るところの、世界178国中第11位の国から世界第173位の国へ再び戻ってきた(注1)。平均余命82歳の国から46.2歳の国へ。日本での休暇が楽しかっただけに、これから再開するアフガニスタンでの生活に一抹の不安を感じざるをえないが、人間はどんな環境にも適応するので大丈夫だろう。everything is gonna be alright。

 国連機では、前にお世話になった団体の方々とご一緒させて頂いた。いろいろと情報交換させていただき、また楽しくお話しをさせて頂いた。

 カブールの気候は温暖で、一時帰国前よりも暮らしやすくなっていた。柔らかい日差しが肌に心地よく、新しい木々の芽吹きが芽に眩しい。道行く人の顔も心なしか優しそうに見える。このままどんどん暖かくなっていくのだろう。しかし、カブールとバグラムの間では昨日雪が降ったとの情報もあり、何がなんだかよくわからない。標高が高いから天気が不安定なのかもしれない。

 午前に到着したので、お昼には早速アフガン料理の洗礼を受けた。久しぶりに食べるとなかなかおいしいもんだ。

 昼食後はいきなり初仕事で外に出かけた。着いたばかりなので頭の切り替えが難しい。そんなこと言い訳にもならないので、明日からはこちらのペースで動けるように準備をしなくては!とはいえ、休暇後の今の精神状態を一時帰国前のそれと比較すると、如何にストレスが溜まっていたかを痛感するのも事実であり、バランスをとりながらやっていくことの重要性も感じる。遊びの心を持ちながら、仕事は的確にやっていければいいと思う。

 夜は、日本から持ち帰ったホイコーローの素で料理をしてみた。肉が固い・・・。楽しみにしてたんだけどイマイチだったなぁ。明日は違うの作ってみるかな。

(注1)UNDP, "Human Development Report: Afghanistan 2004"参照
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by aokikenta | 2006-03-29 01:50 | 日記(カブール)
2006年 03月 28日
『NGO、常在戦場』
 インシャッラー、飛行機は予定通り運行しイスラマバードに到着した。1泊して明日カブール入りする。

 機内で、『NGO、常在戦場』を読み終えた。言わずとしれたピース・ウインズ・ジャパンの統括責任者大西健丞による著書で、彼が初めてクルディスタンに入った時の様子から、PWJ設立・拡大の経緯、鈴木宗男との対決、そしてスマトラ沖地震支援まで時系列的に詳しく書かれている。同じ業界で働いている身として、興味深く読ませてもらった。

 印象に残ったことを3点。

 1点目は、資金繰りの問題からクルディスタンを撤退せざるを得なくなったにも関わらず、自分でNGOを作って舞い戻った事。そのバイタリティーが凄い。「知力で及ばない部分は体力でとりかえすしかない」(注1)という言葉が、彼の姿勢を表しているように感じた。

 2点目は、「NY発カブール経由バグダッド行きエクスプレス」(注2)という部分。これは、ニューヨークでの同時多発テロを見て、アメリカはまずアフガンのタリバン政権をターゲットにし、次にイラクのフセイン政権を標的にするだろうと予言した言葉だ。単純にキャッチーなフレーズなので気に入った。

 3点目は、日本がトルコとクルドを仲介して「地域紛争を未然に防いだり、対立を緩和したりすること」ができるのではないか、と将来を予想している部分(注3)。両地域を何度も訪れたことのある著者は、どちらの地域も親日家が多いことを挙げて、日本がこの地域でpeace-makingに一役かえるのではないかと言っている。こういうアイデアって大事なのだと思う。そして、肌で感じた予感というのは案外実現するものであり、ノルウェーがイスラエルとパレスチナを仲介したように(オスロ合意)、日本も国際平和の為に大きな役割を果たすことが可能であると思う。

 国際協力業界で働きたい学生にお薦めの1冊。

(注1)大西健丞『NGO、常在戦場』(徳間書店、2006)p.12

(注2)Ibid., p.100

(注3)Ibid., p.225
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by aokikenta | 2006-03-28 04:56 | 日記(カブール)
2006年 03月 27日
いってきます!
明日(27日)、カブールに向け出発する。移動日を除くと9日間という短い滞在だったが、とても充実したものだった。意図的な怠慢からブログを更新できずにいたが、これからはまたいつものペースで更新したいと思う(明日は移動日なのでわからないけれども)。そんなわけで、いってきます!

※3月14日の記事に対して、読者の方からアフガンに梅は咲かないのではないか、との指摘を頂きました。いろいろと情報を収集しているのですが、私が見た花はあんずの花かアプリコットの花だった可能性が高いです。もう少し調べてみますが、情報に誤りの可能性があることを追記しておきます(2006年3月26日)。
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by aokikenta | 2006-03-27 02:47 | 日記(カブール)
2006年 03月 20日
ペラハン・トンボンと結婚式
 青いペラハン・トンボンを着て、結婚式に出席した。

 3月18日に今回の帰国の目玉である友人の結婚式があった。大学時代、体育会サッカー部に所属していたのだが、その時の同期の結婚式だった。同期の間で結婚第一号ということで、特別なイベントだという気がしたし、何より大事な仲間の結婚なので出席したかった。サッカー部の同輩というのは不思議なもので、関係性を人に説明するのが難しい。友達というのも気持ちが悪いし、親友というのもしっくりこない。やはり「仲間」という言葉がちょうどいい。

 前日に帰国したばかりだったので、感覚がまだアフガンモードだったのだが、道行く人からすると相当「奇異」に見えたようだ。行きの電車で痛い視線を感じた。青いペラハン・トンボンに茶色のベスト、頭にはムジャヒディン風にスカーフを巻き、仕上げにパトゥを羽織って東京の街を歩いた。ある意味気持ちよかったけどな。

 結婚式の前に美容院に行ったのだが、入った瞬間美容院が凍りついた!恵比寿にあるお洒落な美容院で予約してたのだが、時代の最先端を行く快適空間である美容院と、何百年前から変わらない伝統的民族衣装のギャップが言葉を飲み込ませてしまったのだ。スタッフ唖然。

「11時30分から予約していた者ですけど・・・」

と言うとようやく話しが通じた。日本語喋れるんだぞ!

 ペラハン・トンボンに対する友人の反応は様々だった。少し過激なコメントもあったので、この場では控えるが、どちらかといえばネガティブな反応が多かったかな。なかには、「格好いい」というコメントをくれた人もいた。でも、そちらの方が少数だった。感覚のずれを修正する必要性を痛感するいい機会になった。

 最後に、これまで知らなかったのだけれど、結婚式の席では新郎・新婦より目立ってはいけないと言うみたいで、そのことを何人かの方に指摘された。僕がアフガンの民族衣装を着ていった理由は、服としてペラハン・トンボンは綺麗で格好いい服装だと思うからである。目立とうという意図はこれっぽっちもなかったので、指摘を受けて猛烈に反省している。もし、何らかの影響を式に与えたとしたらそれは僕の意図したものではない(もし、気分を害した方がいらっしゃったとしたら申し訳ありませんでした。)これからは少し慎重に行動しようと思う。

 それにしても、結婚おめでとう!素敵な式だったよ。
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by aokikenta | 2006-03-20 01:15 | 日記(カブール)
2006年 03月 17日
日本到着
 17日午後1時頃に成田に到着した。疲れた~。急遽国連機の出発時刻が早朝になってしまったので、15日の夜は眠れず、しかもイスラマバードでは約12時間フライトを待たねばならずフラフラになった。16日午後10時55分のPIAフライトに載れた時は嬉しかった!しっかり搭乗前にコンタクトをはずし、歯を磨いて飛行機に載ると同時にバッチシ寝た。機内食も食べず、あっという間に成田に到着していた。

 早速、お風呂にも入ったし、刺身も納豆も食った。うまい・・・。

 帰任は27日の予定。それまでゆっくり休ませてもらおう。
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by aokikenta | 2006-03-17 20:22 | 日記(カブール)
2006年 03月 16日
出発前日
 いよいよ明日は一時帰国の日だ。普段は午後がチェックインの国連機なのだが、明日は午前6時30分にしなければならない。今日は寝られなさそうだ。日本からもできるだけ更新したいと思っているので、気長に待っていて欲しい。
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by aokikenta | 2006-03-16 06:09 | 日記(カブール)
2006年 03月 15日
暖かいから良いというものでもない
 今日は、事務所で黙々とデスクワークをしていた。カブールは段々暖かくなってきていて、お昼を食べた後に、ベランダで日向ぼっこをするととても気持ちいい。でも、暖かくなると危険なこともある。

 まずは、蚊である。蚊に刺されるとマラリヤになったり、伝染病に感染したりする恐れがある。これには気をつけなくてはならない。

 次に気をつけなくてはならないのは、さそりである。先輩の話では、けっこうさそりがでるらしい。ブーツの中に潜んでいて、ブーツを履いたらアウトというケースもあると聞いた。さそりにしてみれば、日陰で涼しいので過ごしやすいのだろう。慣れている人は、必ず靴を履く前に逆さにして振って、さそりが中にいないかどうか確認するのだそうだ。これも気をつけないとな。

 暖かいから良いというものでもない。世の中上手くできてますな。
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by aokikenta | 2006-03-15 02:38 | 日記(カブール)
2006年 03月 14日
梅を見て思ふ
 昨日は、仕事が終わってから部屋に戻り、ベッドに倒れこんでしまった。自分では気がついていなかったが疲れがたまっていたらしい。午後5時から9時頃まで深い眠りに落ちた。おかげで、疲れは大分とれた。

 今日は、オフィスでいつも通り仕事。カブールでは梅が咲き始めた。梅の花を見て、四季が豊かな日本の事を思い出す。あぁ、母国に戻る日が近いのだなぁ。

※読者の方からアフガンに梅は咲かないのではないか、との指摘を頂きました。いろいろと情報を収集しているのですが、私が見た花はあんずの花かアプリコットの花だった可能性が高いです。もう少し調べてみますが、情報に誤りの可能性があることを追記しておきます(2006年3月26日)。
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by aokikenta | 2006-03-14 00:54 | 日記(カブール)