2009年 03月 23日
exit strategy
今日のBBCニュースのトップで、オバマ大統領が

"What we're looking for is a comprehensive plan [for Afghanistan]"
(我々が求めているのは、[アフガニスタンに対する]包括的な計画だ)

"There's got to be an exit strategy"
(出口戦略がなくてはならない)

と発言したというのが出ていた。
BBC news: Obama ponders Afghan 'exit plan'

いかにアメリカが超大国だとは言え、何万人もの兵隊を
半永久的に海外に駐屯させ続けることは不可能だ。
しかも、金融危機に陥ってしまって、まずアメリカ国民へ生活の保障を
しなければならない時だというのに、安全保障費や軍事費を拡大する
というのは国民にとっては理解できないだろうし、財政的に難しい選択肢だ。

そう考えると、まず、イラクを縮小して、その分をアフガニスタンに投入し、
その次に来るのは、アフガニスタンにいる兵力を縮小ということになるだろう。

しかし、その中でアメリカ政府にとって一番重要なのは、
そもそもアメリカはなんでアフガニスタンを攻撃したのかを明確に示しておくことだ。
それがなくなってしまうと、アメリカは自分たちが始めた戦争にも関わらず、
戦争を始めた理由がわからない、というパラドックスに陥ってしまう。

オバマ大統領は、
いやー、前の責任者が始めちゃったからどうしようもないんだよね、とか、
引き継ぎを受けただけなのでよくわかりません、とかは一切言わずに、はっきりと
「アメリカ本土とその国益と同盟国がテロの脅威にさらされない事が一番重要だ」
と述べている。

オバマ大統領は、譲ってはいけない事と、言わないでいい事(これが重要)を区別して、
国民を納得させるレトリックだけを選択して使っているのだと思う。
そして、未来永劫、莫大な軍事費を支払い続けられないということを
よく理解していることも、今回の発言から見て取れる。
いやー、アメリカは層が厚いですな。
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by aokikenta | 2009-03-23 17:51 | 日記(東京2)


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