2008年 06月 04日
Bull raceとTent pegging
少し前の話になるが、知り合いの誘いでBull raceというイベントに行ってきた。
Bull raceは読んで字の如く、牛のレース、いわば競牛とでも呼べるスポーツだ
(スポーツと言い切っていいのかどうかわからないが、乗る人にとってはいいエキササイズになるはずだ)。

Bull raceでは、騎手が、牛2頭に引きづられる格好で、小さなソリのようなものに乗る。
助走の段階では2人くらいの男が手伝い、牛が勢いに乗り出すと助手は手を離して、
後は、牛2頭と騎手だけがものすごい勢いで数百メートルあるレーンを一気に駆け抜けるのだ。
発祥の起源については、よくわからない。

そういえば、以前、このブログでHorse raceを紹介した。
記事の中で、Horse raceは軍事技術と関係があるかもと書いたが、それを裏付ける面白い話を聞いた。

なんでも、Horse raceの方は別名「Tent pegging」とも呼ばれるらしい。
Tent pegとは「テントの杭」のことなので、テントの杭を刺す事というくらいの意味になるだろうか。
なんで、Horse raceがTent peggingと呼ばれるかというと、これにはわけがある。
Horse raceは、そもそも、夜襲で敵陣を襲う際の馬術を磨く訓練だった。
どういう戦術を昔の人達が用いていたかというと、夜、相手が眠りこけているところで襲撃をかけて、
その時、騎馬たちが、テントの杭を槍で全部抜いてしまえば、相手はわけがわからないまま、
自分達が寝ているテントの屋根が落ちてくることになる。なんだなんだ、と思っている間もなく、
後からやってきた、別の騎馬たちにテント布の上から槍で串刺しにされてしまうのである。
これは、すごい戦術だ。

そういうわけで、Tent peggingというんだとさ。
だから、あのHorse raceの標的に使われていた杭は、テントの杭を想定していたわけだ。
パキスタンの昔の戦争の様子が想像されて、面白いもんだ。

あと、蛇足だがBull raceに出てきた牛の肩には、見たこともないこぶがついていた。
一緒に観に行った人と、あれはナンなのだろうかと推測したが、結局、らくだのこぶみたいな
もので、脂肪と水分でできているのではないかという結論に至った。
南アジア特有の牛の種類なのだろうか。よくわからない。

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↑Bull raceの様子。土埃を上げて牛が走っていく。数千人はギャラリーがいたと思う。
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by aokikenta | 2008-06-04 23:31 | 日記(イスラマバード)


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