2008年 05月 16日
あぁ、これこれ3
僕がアフガニスタンで見ていた景色は、いつも窓越しだった。
よく見慣れている景色は、助手席から見るドライバーの横顔で、
ランドクルーザーの窓というフィルターを通してだけ、賑やかな街並みに
触れることができた。いや、触れる事ができたというよりも、ただ触れているような
気がしていただけなのかもしれない。

車から撮る写真は、いつも窓のフレームが写りこんでしまったり、
CODANのアンテナがど真ん中にはいったりで、好きじゃなかった。
でも、カブールから離れて暮らしていていつも思い出されるのは、
不思議なことにその好きじゃなかった窓越しの光景だった。

窓越しの写真なんて人前に出せるものじゃないと思っていたし、
自分でも嫌いだったけど今はそんなに嫌いじゃない。それを見ることで、
あの時、自分が思っていた事や、気持ち、感じていた事のデティールが、
むしろ、今でははっきりと感じられる。

過去であり、現在でもあり、未来でもある。
過ぎ去った事と、今この瞬間と、これからの事が入り混じっている。
三次元空間に時間という軸を加えた四次元空間というのは、こういう場所を言うのだろうか。

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↑ランドクルーザーの中から。外は、ワズィル・アクバル・カーン・サラケ・ポーンズダの辺り。
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by aokikenta | 2008-05-16 04:42 | 日記(イスラマバード)


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