2007年 12月 15日
退避勧告下のアフガニスタン・リポート⑮ 『バスィールはこう言った』編
小雨の舞うある日、カブールの街中をランドクールーザーで移動していた。
ドライバーはセディークで、助手席にはバスィールが乗っている。

バ「ミスター・ケンタって結婚してるんですか?」

僕「いや、独身だよ」

バ「そうなんですか。アフガニスタンでは多くの家では、男は18歳くらいで結婚するんですよ。」

僕「そうらしいね。」

バ「それで子供を10人くらい産むんです。なんでだかわかりますか?」

僕「なんでなんだろう。深く考えたことなかったなぁ。」

バ「子供を沢山産んでおけば、子供が成長して大人になった時に養ってもらえるじゃないですか。
アフガニスタンは政府がしっかりしていないから、日本みたいに保険とか年金のシステムがない。
だから、子沢山が保険とか年金の代わりなんですよ。
これが自然の年金システム(natural pension-system)ですね(笑)」

・・・キミは笑ってるけど、あんまり笑えないぞ、バスィール君。
僕なんてむしろ泣きそうになってしまったくらいだ。

サイド・バスィール・ハシミ。
この男、逸材につき。

※タイトルはニーチェ著『ツァラトゥストラはこう言った』のパロディです。内容は一切関係ありません。

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→書類を整理中のバスィール君(推定24歳)
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by aokikenta | 2007-12-15 00:06 | 日記(イスラマバード)


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