2007年 07月 12日
マルクス・レーニン主義的発電機
発電機のエンジン音が鼓膜を揺さぶる。電気が突然止まって、庭にある車のエンジンを改造したお化けみたいな発電機を回し始めたのだ。ソファーに座りながら聞く、静謐を打ち破る破壊的な発電機の音はどこかマルクス・レーニン主義的だ。

昨日の夜、普段から仲良くしているサミュエルと彼の奥さんのエイミーの家に遊びに行った。同僚があげたキューピーのマヨネーズをえらく気に入ったらしく、手巻き寿司を作ってあげるというのだ。エイミーは札幌に2年間住んだことがあって、日本人にものすごく親近感を持っている。

作ってもらうだけでは気が引けるのでこちらはお好み焼きと天婦羅を作ることにした。お好み焼きソースの代わりにHPブラウンソースとキューピーマヨネーズをかけたお好み焼きを前菜に、ツナマヨの入った巻き寿司、かき揚げ、ナス・ピーマン・じゃがいも・いんげんの天婦羅が並ぶ豪勢な日本食パーティーになった。食後は、ワインを飲みながら壁一面にプロジェクターで映し出された映画を見て楽しく話しをした。

彼らは人生の楽しみ方を知っている。去年の冬、サミュエル夫妻はサラン峠にスノーボードに行ったと言う。ドライバーと一緒にサラン峠(カブール-マザリシャリフ間にある峠)まで上り、そこからボードで新雪を切って一気にカブール方面を滑り降りるらしい!クール。凍りついた空気を切ってスノーボードがサラン峠を疾走していく。人生で一度はやってみたい遊びの一つだ。

街の電気が戻ってきて、発電機が止まった。不可避的で圧倒的で、そして容赦なく押し寄せてくる物事はどこかへ行ってしまって、僕の周りにはまたいつもの静謐が戻っていた。
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by aokikenta | 2007-07-12 21:17 | 日記(カブール)


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