2007年 06月 29日
2007年5月28日(月) マシュハド3日目
 明日からテヘランとイスファハンに行くのでとりあえずのマシュハド最終日。昨日と同じに8時に朝ご飯を食べて、9時頃から外に出ることにした。空港で換えたリエルがなくなりそうだったので、近くのホテルで300ドルを両替した。1ドルが9150リエルだったので、空港よりもレートが悪かった。損した。サンダルを買って、昨日空振りに終わった旅行代理店でのチケットのピックアップも終わったので、一旦ホテルに戻って、洗濯物を出す事にした。10時ごろ、昨日できなかったハラム一周を今日はやってやろうと思って歩き始めた。
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↑ハラムをイマム・レザ・ストリート(南側)から望む

 昨日左から行ったので、今日は右から攻めることにした。ただぶらぶらと歩けることが嬉しくて、道端にある何気ないものを写真に収めてしまった。
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↑香辛料屋さん
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↑ムッラー

 バザーレ・レザーの右側を抜けてひたすら歩いて30分ほど行くとようやく、ハラムの東側に到着した。
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↑ハラムの東
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↑ハラムの東門

 東門の近くにあるお店でターコイズの指輪を買ったら3000トマン(約3ドル)だった。昨日の半額くらいだ。しかし、昨日買った指輪の石はイラン製で、今日買ったのは中国製なのだ。ターコイズにも種類があって、いい方から順に、1.イラン製、2.中国製、3.アメリカ製となっているらしい。言われてみればイラン製のやつが一番魅力的な色をしている。アメリカ製のはプラスチックみたいで人工的だ。

 次に、東から北へ歩みを進める。ここが一番長くてつらかった。ただひたすら歩く。途中で、チキンのトマト煮とライスとサラダとコーラをほおばって、更にひたすら歩く。なんとなく巡礼者の気持ちになって歩くのがいいのだ。

 ようやく、ハラムの北側に到着。
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↑ハラム北
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↑ハラム北門

 結局、このまま歩き続けて昨日行った西門も通り過ぎる所まで歩いた。これでハラムを東西南北から見た事になる。一周してわかることだが、ハラムはとてつもなく広い。周りの道路とハラムの間にかなりのスペースがあることは確かだが、この広さはとてつもない。一昨日のガイドさんの話では、歴代のシャー(王)がレザーの眠る黄金の間を取り囲むように増築を繰り返したのでこうなったらしい。乾いた暑さの中、5時間以上歩いてへとへとに疲れた。

 ふらふらになりながら、ハラムの西門の辺りを歩いていると「ミスター!」と呼ぶ声がするので振替って見ると、宿泊しているナイム・ホテルで働いている高校生くらいの男の子がバイクに乗りながら僕を呼んでいるのがわかった。黙々と歩いている日本人が可哀想になったのだろうか、ホテルまで乗ってきな、と親指を立てて僕をバックシートに呼んでいる。疲れた身に優しい声をかけられて思わず惚れそうになるのを抑えつつ、シートにまたがった。エンジンが低いうなりをあげて、走り出した。体の横を通り過ぎてく風を肌と髪に感じながら、シーア派の聖地マシュハドをバイクが疾走する。体の回りに絡み付いて取れなかったロープが少しずつ解かれていく。体が自由になり、もやもやと頭の中に渦巻いていた浮遊物が底に沈んで脳水が澄んでいく。まるで雨がカブールの砂埃を洗い流していくように―――。

* * * 
 ホテルに戻って、少年にお礼を行ってから、部屋に戻って昼寝をした。疲れていたのか起きたら2時間以上経っていた。そういえば、午後5時にハディと待ち合わせだと飛び起きて、バザーレ・レザーの前へ向かったがハディはいなかった。遅れてくるかなと期待しながら、5時半まで待ってみた。しかし、結局、ハディは約束の場所にやって来なかった。ハディの目的は一体なんだったんだろう、それとも、目的なんて考える方がおかしいのだろうかと思って考えてみたが、結局わからず、考えるのを辞めた。なんとなく、しこりのようなものが心に残った。

* * *
 気分を変えて、友達に安いアクセサリーでも買うかと思って、宝石のお店が並ぶ方へ行ってみたが、どれも買う気にならず、ベイトル・モガッタズ広場の近くをうろうろとしていた。そうしたら、声をかけてくるおじさんがいて、話しを聞いてみたら、絨毯屋だと言う。観光客には誰でも声をかけてるんだろうと思いながらも、チャイ・ハナでチャイでも飲みに行こうというので一緒に行く事にした。

 いかにも近所のおじさんたちの溜まり場という風情のチャイ・ハナに入っていくと、そこは10人も入れば一杯というくらいの小さなチャイ・ハナだった。運ばれたチャイをどうやって飲むのか周りの人を見てみると、角砂糖を口に含んで飲んでいる。ある人は、ソーサーにチャイを入れて冷ましている。試してみたが、どうもどのやり方も合わなかったので、写りの悪いテレビでサッカーを横目に見て、煙草を吸いながら、ストレートでチャイを2、3杯飲んだ。

 バイクに乗ったり、見知らぬおっさんと一緒にチャイを飲んだり、色んなことがある一日だなぁと思って、帰ろうとしたら、そのおっさんが、せっかくだから僕の店を見てくれと言う。絨毯を買う気はないと言ったら、僕の店からはハラムの夜景が綺麗に見えるんだというので、行って見ることにした。

 チャイ・ハナから歩いて10分くらいの場所にあるビルの4階に行って、彼の店に入った。6畳もないんじゃないかというくらい狭い店で見るところもなかったが、興味のあるような振りをして、ハラムの夜景を撮らせてもらった。
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↑絨毯屋からの風景

 おじさんがしつこく何か買ってくれと言ってくるので値段を聞いてみたら、絨毯でできた小さいバッグなどは5000トマン(約5ドル)くらいだというので、適当に買って、お店を出た。いつも通り、近くのレストランで晩御飯を食べて、インターネットカフェに行き、ホテルに戻った。なんか色々なことが合った一日だった気がする。

 明日からはテヘランとイスファハンだ。
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by aokikenta | 2007-06-29 20:20 | 隣接国探索①奔流イラン編


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