2007年 06月 29日
2007年6月1日(金) そして、マシュハドへ
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 目を覚ますと、まだ列車の中だった。到着予定時刻は午後3時15分だから、イスファハンからマシュハドというのは20時間の長旅なのだ。はじめ20時間も移動するなんてもったいないと思っていたのだが、僕は、あっという間に目的地に到着する飛行機よりも、体で道のりの遠さを実感できる列車が嫌いではないことがわかった。ベッドの上で、うとうとしながら、カブールでの生活とこの1週間のイランでの旅行のことを思った。

 列車を降りて、食堂車で晩飯を食べたおじさんと一緒にタクシーを相乗りすることになった。おじさんは、ハラムに到着すると、お金を払わず「ホダハフェズ(さようなら)」と言ってにこやかに去っていった。「パイサー(お金-)!」とよっぽど叫ぼうかと思ったけど、話がややこしくなるので叫ばなかった。こんな時はどういう風に振舞うのが正しい答えなのだろう。

 3日前に宿泊していた「ナイム・ホテル」に戻ると、マネージャーの女性が、「アフガニスタンで地雷処理をしている男が戻ってきた!」と歓迎してくれた。テヘランに行った事、行ったはいいけど何も見ることがなかった事、それからイスファハンに行きメイダーネ・イマムやスィー・ウー・セー・ポルを見た事、などを話したらとても興味深そうに聞いてくれた。俯瞰して見ているもう1人の自分の中で、子供が興奮して今日一日にあった出来事を親にワーッと言っている光景が重なった。

 シャワーを浴びてから、今日でマシュハドも最後だから何をしようかと考えたが、何も思い浮かばなかった。モスクを見たりするのも疲れてきたので、今日は、カブールで僕の帰りを待っているスタッフにお土産でも買って、後はのんびりしようと決めた。

 フロントでマネージャーさんと会話をして、ホテルの外に出た。気が向くままにインターネットカフェに行って1時間過ごした。インターネットをしているうちに、ナイム・ホテルの従業員にはお世話になったから、夜勤にシフトする前に挨拶をしておこうと思って、ホテルを出てから1時間でもう一度ホテルに戻った。案の定、受付のお姉さんもバイクに乗せてくれた青年もいたので、お世話になりましたと挨拶をした。みんな、アフガニスタンは危ない所だから気をつけて、と言ってくれた。

 もう自由にマシュハドの夜の街歩きを楽しむだけだと思って、道端のお店でハンバーガーを食べ、カブールのスタッフにピスタチオや蜂蜜やサフランなどイランのお菓子をお土産に買った。

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↑イスファハンは夕暮れ。マシュハドは夜。
 
 もういいかなと思って、ホテルへ戻ってから荷物の整理をしたり、日記を書いたりしていたら、なんだか落ち着かないので、もう一度外に出ることにした。お祭りの縁日に似た夜のマシュハドの街を歩きながら、ハラムが見守るベイトル・モガッタズ広場の周りをうろうろしていた。明日、僕はカブールへ帰る。
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by aokikenta | 2007-06-29 16:20 | 隣接国探索①奔流イラン編


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