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2007年 03月 01日
ルバル
ルバル。「まっすぐ、道なりに」という意味のダリ語だ。英語を話す事が出来ないドライバーと話す時には、簡単なダリ語で、「そこを右」、「次を左」、「まっすぐ」、などと伝えなくてはコミュニケーションできないので必要に迫られて覚えた言葉の内の一つだ。

帰国して色んな友人・知人と会った。かつては同じような環境にいたのに、今はほぼ全く別の業種にいる人がほとんどだ。隣の芝は青いではないが、違うことをやっている人が華やかに見えたりする。今こんなプロジェクトやっているんだ、こんな案件であの人に会った、なんて話を聞くとすごいなぁと思ってしまう。特に、待遇の話をしてしまうと、話している人が華やかに見えるどころか、余りの衝撃に愕然としてしまうことすらある。社会的地位や待遇を求めてこの業界に入ったわけではないが、それでもやっぱり気になってしまうのは、僕がまだプロフェッショナルではないからだと自分に戒める。

でも、僕には自分の進んでいく道がなんとなく見えているような、そんな感覚を持つことがある。はっきりと見えているわけではない。しかし、明かりが差してくる方向をなんとなく網膜の裏に、肌に感じることがある。それは僕の得意なただの勘違いや思い込みかもしれない。でも、僕はそれを信じて進んでいく。
 
ルバル。
道なりに進んで行く。周りがどう進んでいこうとも、自分がどんなにゆっくりでも構わない。
ルバル。
目に見えない大きなもの、その思し召しのままに歩いていく。

by aokikenta | 2007-03-01 02:23 | 日記(カブール)


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