2006年 12月 27日
エピローグ
 買い物に疲れ、道端で風景を撮影しようと思い、お気に入りのカメラを持ってモールの外に出た。数枚写真を撮影した時、カメラの充電池が突然切れた。僕は、旅の記録をする為の装置であるカメラの電池が切れた事を知り、旅は実質的に終わったのだと、何の違和感もなく空気のように当たり前の事として受け止めた。1通のeメールから始まったインドネシア旅行。その招待主であるディアの結婚式が終了した今、僕がインドネシアにいる意味は無いに等しかった。そのことをカメラの充電池は象徴していた。
 出会って数日ではあったが、一緒に行動をともにしたダニエルファミリーに僕は親密な気持ちを抱いていた。”You are a member of our family”と笑いながらかけてくれた言葉が耳から離れず、別れ際、すぐにその場を離れられなかった。今度はウィーンで会いましょう。そう言う以外に別れる術を思いつくことが出来なかった。”See you later”は先人の知恵だと思った。出会いがあれば別れがある。別れを避けて通る事は誰にもできない。だから僕達は、この刹那を一生懸命生きていくんだ。
 何故そうなったのか今でもわからないのだが、充電地が切れる前に撮った最後の写真は、旅の始まりと同じモノクロームだった。

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by aokikenta | 2006-12-27 15:16 | (番外編)インドネシア旅行記


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