2006年 09月 14日
胡坐(あぐら)とアフガニスタンについて
唐代(紀元後618年~907年)の中国では北方及び西方に住む人々のことを「胡人(こじん)」と呼んでいた。胡人には、滅亡したと言われるゾグド人やペルシア人等が含まれるが、中国の北方及び西方の人々全般を指している。しかし、民族の大きさから言って、主にペルシア人のことを指していたと考えて誤りではないだろう。当時から、隊商達がシルクロードを通じて文物を運搬していた為、中国にはペルシアの文化・習慣・宗教が伝えられ、また同時にペルシアには中国の影響が与えられた。物についても人と同様交流が盛んで、シルクロードを介してペルシア方面から中国へと多くの物が伝わった。中国で「胡」がつく物は北方及び西方から来た物を指している。例えば、胡椒、胡瓜、「胡」の文字がつく楽器などは、遥か昔にペルシア方面から中国へ伝えられたものだ。

ササン朝ペルシア時代(紀元後226年~651年)、アフガニスタンの一部はササン朝ペルシアに属していた。現在でも公用語の一つはダリ語というペルシア語の方言なのでペルシア文化圏にあったことが肌で感じられる。一方で、アフガニスタンでは、マントゥと呼ばれる餃子にそっくりの食べ物が食べられていることから、中国文化の影響も受けていることがわかる。ちなみに、マントゥは中国語の饅頭と発音がほとんど同じである。

そこで一つ疑問。
日本人が現代でも親しんでいる「胡坐(あぐら)」の起源はアフガニスタンにあるのではないか?

胡坐という字に含まれる「胡」の文字は、中国の西方から来た習慣であることを示す。これについては胡椒などの例をあげて上で説明した通りである。更に、アフガニスタンの男は絨毯の上に座る時は概して胡坐をかく。食事をする時、チャイを飲んで歓談する時、重要な物事を決める会議をする時、アフガニスタンの男は胡坐をかくのである。胡坐はアフガニスタン人の文化の重要な一部と言って過言ではない。

結論。
胡坐の起源はアフガニスタンにあった。
「胡坐の起源はペルシアにあり」でもいいがここは贔屓目に、且つ、インパクトを持たせる為に敢えて断言する事を許して頂きたい。
胡坐の起源はアフガニスタンにあり、で決まり!
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by aokikenta | 2006-09-14 10:14 | 日記(カブール)


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