2006年 08月 28日
良い部下とは何か
海外進出した際に、英語と現地語ができる気の利いたスタッフを雇う組織は多いと思うのだが、この「気が利く」レベルにはかなりのばらつきがある。ざっくり言って次の3種類に分類されると思う。

1、こちらの用件を依頼したはずなのだが、相手に言いくるめられてミイラ取りがミイラになってしまうタイプ
2、とりあえず通訳に問題がないが、あくまでも用件を伝達するだけの通訳タイプ
3、組織の利益を考えた上で自分なりの提案ができるタイプ

1のタイプは、交渉などの際にこちらの立場・主張を充分に事前説明するけれども、相手の主張を通訳するうちに、相手側になってしまうタイプ。例えば、どうしてもこの値段で行きたいと伝えているのにも関わらず、相手が「それでは食べていけない」とブラフにせよ主張すると、「ミスター・ケンタ、彼はこれじゃあ安すぎると言っている。彼の言っていることには一理あるよ」などと、お前は一体どっちの味方なんだと思うような発言をする場合が挙げられる。だから!この値段で交渉をしてって言ったでしょ、と何度も繰り返さなくてはならず、やたらと手間がかかり、わざわざナショナルスタッフを雇っている意味がなくなってしまう。このタイプのスタッフに高額の給料を支払うべきではない。

2のタイプは、ミイラ取りがミイラになることはないのだが、自分の考えがないタイプ。中立の立場を取り続け、フェアに通訳をしてくれるのはいいのだが、最後の決断やそれに役立つアイデアは一切提供してくれない。上の例で言えば「彼はこれじゃあ安すぎると言っている。What should we do?」などと問題を丸投げにする場合が多い。将来的に責任問題になるような発言は一切せず、あくまでも保身を貫く。1に比べるといいが、どこか信頼が置けない。

そして、3のタイプは、組織にとっての利益が何なのかを自分なりに判断して、自分の考えを持ってきてくれるタイプ。「相手がこう言っている」止まりではなく、「相手がこう言っているが、自分はこうした方がいいと思う。ついては許可をして欲しい」という提案ができる。このレベルになると、後は国際スタッフの承認を待つだけという状態で話しを持ってきてくれる。信頼が置け、安心して仕事を任せられる。このレベルに達するには、海外での留学経験や職務経験があるか、国内にせよマネージャーとして10年近くの職務経験がある場合が多い。3のレベルのスタッフをアフガニスタンで見つけられたらめっけものだ。
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by aokikenta | 2006-08-28 01:57 | 日記(カブール)


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