2006年 08月 21日
花婿すらいない結婚式
今日の昼頃知人に誘われるままに、アフガニスタン人同士の結婚式パーティーへ行ってきた。冠婚葬祭などの儀礼には文化の色が濃く現れると思っていたので楽しみにして参加した。

期待を裏切らずアフガンらしい結婚式パーティーだった。まず何がすごいかというと人数。今日の結婚式の招待状は1,100通出されたらしい。そのほとんどが親戚というから、何親等まで親戚に当たるのかと、アフガニスタンと日本の「家族」の概念の違いを思い知らされた。

そして、中でもアフガンらしいのが、男と女は完全に別室で結婚式パーティーが粛々と進んでいくということ。今日僕は、子供を除いて一人の女性も目にせず帰宅をした。男は男だけの大部屋に誘導され着席をする。10人掛けの机が約60並ぶだだっ広い部屋で、伝統音楽の生演奏を聞きながら歓談をする。歓談に付き物のお酒は一切出ないので、ペプシかミリンダを片手に早く来たものは約4時間、遅く来たものでも2時間ほど食事もお酒もなく周りの人たちと音楽を聴きながら歓談をする。ダンスをするものも数名いるが皆恥ずかしがって踊らない。

最後に一番驚いたのは、新郎・新婦の両方がとうとう人前に一度も現れなかったことである。実は今日は「花嫁のいない結婚式」というタイトルにしようかと思ったのだが、よく考えたら今日は花婿すら目にしなかった。ということで「花婿すらいない結婚式」というタイトルに決定した。

お酒もなく、食事もなく、女性もおらず、そして主役もいない何時間もの間、男だけで固まりあっているとついに、午後9時過ぎに食事が運ばれてきた。見慣れたいつものパーティーメニュー。みんな猛烈にお腹が空いているのか、10分ほどで必死にガッついて、気が付いたらみな席を立ち始めていた。

ホダイパーマン。

終わり!?食べて速攻帰るのは主役に失礼でないのか??という疑問をよそに参加者は三々五々に会場を後にした。謎だ。アフガニスタンの結婚式は謎だらけだ。「文化の違い」と学者たちは一言で言うが、違いを「体」験するとものすごい違和感を感じる。若者よ、頭で考えるな、体で感じろ!

(注)
「ホダイパーマン」はパシュトゥ語で「さようなら」の意味。
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by aokikenta | 2006-08-21 03:58 | 日記(カブール)


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