2006年 08月 07日
corruption
今日は、仕事でアフガニスタン中央政府の省庁や国営銀行を訪問した。どこの政府でもそうなのかもしれないがアフガニスタン政府の書類処理のスピードは非常に遅い。一人一人が時間をかける上、同じ省庁の中でも別の部課をたらい回しにされてしまうので遅々として仕事が進まない。

腐敗も進んでおり、今日は以下のような事を度々言われた。


「今度プロジェクトをやる時にはウチの息子を雇って欲しい」

「(お金がないから)賄賂をくれないと書類回さないよ」

「この書類には問題がある。これでは上司の許可はおりない(暗に賄賂をほのめかす)」


こういう事は何度もあったが、今日は半日省庁や国営銀行を行き来していたのでうんざりしてしまった。

アフガニスタン政府役人の給料は1ヶ月50ドル(約5,750円)前後と言われている。子供が8人くらいいるとしたら10人の家族をこの給料で養わなくてはならない。アフガニスタンではナンが1枚6アフガニー(約14円)。1人1枚くらいナンを食べるので1食で60アフガニー(約140円)になってしまう。ということは1日で420円、1ヶ月で12,600円かかる試算になる。ナンだけで既に赤字ではないか!この他にも野菜や肉や、子供の教育費などがかかるので役人の生活は非常に厳しいと言わざるを得ない。

こういった背景を理解していると、役人に副次収入が必要な理由というのがよく理解できる。賄賂を払わないと書類を通さなかったり、早く処理してくれなかったりするのも納得なのである。

中央政府の腐敗はアフガニスタンにとって大きな問題である。

しかし気になるのは国際社会からの多額のプレッジである。4年前の東京会議、今年開かれたロンドン会議で莫大なお金がアフガニスタンにはつぎ込まれた、もしくは、使われる予定である。一体あのお金はどこへ消えているんだ!?

アフガニスタンの政治家には、1人当たり5万ドルが車両を購入する目的で支払われるスタッフが言っていた。既得権益は誰にも譲れない。なるほどこういうことか。
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by aokikenta | 2006-08-07 01:56 | 日記(カブール)


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