2006年 06月 30日
頭の中にある二つの世界
 僕の頭の中にある二つの世界の間には何のつながりもなく、その二つの世界はどこまで行っても交わりあうことのないねじれの位置に置かれているように思われた。分裂した精神のように二つの世界は同時に、そして、平行に存在していて、時間がどれだけ流れようともこれらの世界は永遠に交わりを持たないのではないかという不安が頭をもたげた。

 アフガニスタンに来て以来、僕は何をどうやってもアフガニスタンと日本は違う世界なのだと思わざるを得なかった。むしろ、違う世界なのだと自分に言い聞かせることでしか頭の中にある不整合性を説明することができなかった。一方の世界に生きている人々にはあらゆるものがあり、もう一方の世界に生きている人々にはあらゆるものがない。生まれ育った国との隔絶が、僕の頭の中をワインボトルの底に溜まった澱のようなもやもやとしたもので一杯にしてしまった。

 しかし、幾何学の世界に生きていない僕達は、この二本の平行線のどこかに曲がりを作り出しそれらが交わり合う一点を持たせることができるはずである。それは気の遠くなるような作業であり、どれだけの力を注いだとしてもその一点はやってこないのかもしれない。あるいは、生まれながらに解決を求められていない問題なのかもしれない。いずれであろうとも、この二つの世界の関係に整合性をつけなければ僕の頭の中にあるねじれの位置に置かれた二つの世界はずっと存在し続ける。
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by aokikenta | 2006-06-30 23:07 | 日記(カブール)


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