2006年 06月 28日
アフガニスタン人のチャレンジ精神
 アフガン人はとりあえずチャレンジしてくる。今日、スタッフの一人が「アフガニスタンに休暇で来ていた兄が、海外へ帰るから空港まで見送りに行かせて欲しい」とリクエストしてきた。日本で、兄が赴任国へ帰るから見送りに行かせて欲しい、というリクエストは滅多にないよなぁと思いつつ、渋々許可をした。

 昼の2時間だけ抜けるということだったのだが、その時間が近づいて来た時に、彼が僕に更にリクエストして来た。「オフィスの車は出してくれるの?」。ピキピキと頭に血が上るのを抑えつつ、聞き返す。「何でプライベートの用事にオフィスの車を出さなければいけないんだ?」。彼は言う。「だって、ドライバー遊んでるし」。

 出せるわけねぇだろ!!ということで彼には自分のお金で行ってもらった。もともと仕事中にプライベートの用事で抜け出すだけでもイライラしていたのに、車を出してくれとのリクエストに切れてしまった。申し訳ないという気持ちがあれば、車を出してくれというリクエストは出てこないだろう。日本の会社なら、仕事を抜け出すリクエストを上司に出すだけでもためらう上に、仮に許可をもらっても自費で行くのは当たり前だ。もちろん、ここは日本ではないのでその考え方は通用しないのだが・・・。

 周りの人が自分をどういう風に見るかとか、オフィスにどういう影響があるかという事の前に、自分のベネフィットだけを念頭に置いてチャレンジしてくるから困ってしまうのである。お金がないのはよくわかるのだが、チャレンジする前に一息置いて、これを言ったらどういう答えが返ってくるか、周りにどういう影響を与えるか、ということを考えてもらいたいと思う。一人が休みを取ると、我も我もで皆が休みを取り始めてしまう。エスカレートすると、ファミリープロブレムの一言で有給休暇を取られてしまうのだ。

 ドライバーが遊んでるんだから車を出してもオフィスに影響がないじゃないか、の考え方は短絡的過ぎる。個人を超えた部分、団体の利益、国の利益、公の為にという考え方が根付くにはどうしたらいいのだろうか。政家家も同じで、国の利益の前に自分の利益が先に来る人が圧倒的に多い。金銭的な貧しさが背景にあるのだろうが、こういう意識の部分が克服されなければアフガニスタンの政治腐敗は無くならないだろうし、復興は進まないだろうと思う。滅私奉公とまではいかないが、一欠けらの公共心を持ってもらいたい。
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by aokikenta | 2006-06-28 02:40 | 日記(カブール)


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