2006年 06月 01日
続報2 明らかになる事実
 市内要所に軍隊・警察が配備されているものの、反米暴動の影響は見られず、街は平穏な状態を保っている。今回の暴動後のアフガニスタン政府の対応は早かった。暴動が起こった夜には夜間外出禁止令が発令されたし、翌日以降、市内には厳戒態勢が敷かれた。また、暴動を指揮しようと不穏な動きをするものを逮捕するなど予防策が取られた。更には、平穏を取り戻したかに見えた昨日でさえ、夜には再度夜間外出禁止令を発令した。未だ警戒態勢を解いていないぞ、という事を示す為には良い策であった。

 暴動の発端になった交通事故の詳細については、次第に明らかになっている。AFP通信によれば、暴動により20人が死亡、160人が負傷と伝えられている。また、事故を起こした米軍貨物トラックについては、ブレーキに問題があった為に止まる事が出来なかったようである。駐留米軍スポークスマンによれば、「運転手は歩行者に突っ込むという最悪の事態を避ける為に数台の車両に突っ込んだ」と話している。また、市民に向けた発砲については、「事故後、民衆から投石・罵倒を受けたので自衛の為に兵士は武器を使用した」と述べている。「それは市民に向けて発砲したのか?」との質問に対しては、「調査を進める」とお茶を濁している。しかし、目撃者によれば、米兵は市民に向けて発砲し4人が死んだ、と言っている。

 車両を運転していた運転手には、「彼が不適切に(inappropriately)振舞ったと示すものがない」との理由で刑罰は施されない予定である。但し、事故で亡くなった人々の遺族に対しては補償がなされる。

 事実関係が明らかになっていないが、投石を受けたから市民に向けて発砲した、ということであれば理屈が通らない。米軍兵士は最新鋭の防具・武器を装備しており、投石で命の危険に晒されたという主張は認められてはならない。

 日本でも基地問題は片付いておらず日本国内でも問題がいたるところで発生している。植民地時代の英国のように、現代世界において米国はイラク・アフガニスタンなどを中心に世界中に問題の種を撒き散らしているように感じる。数十年後、数百年後、米国が力を失った時、米国は紛争の種を残したまま去っていくのだろうか、見てみたいものである。
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by aokikenta | 2006-06-01 22:20 | 日記(カブール)


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