2006年 05月 21日
ファミリー・プロブレム
 朝出勤して間もない時間、スタッフAがドアをノックしてきた。「ビアー(come on inという程の意)」と許可をすると中に入ってきてこう言った。


  A「明日休みを取りたいんですけど・・・」

  僕「理由は?」

  A「ファミリー・プロブレム」

  僕「・・・」

ファミリープロブレムって何?と頭に疑問符がついたのだが、なんか繊細な問題かもしれないと思い触れられず。しかし丸一日休みを与えたくはなかったので、結局、

  僕「なるべく早く仕事場に来なさい」。

 アフガン人はファミリープロブレムの一言で休みを取ろうとする。何でもファミリープロブレムと言えば済まされると思っているのかー、と文句の一つも言いたくもなるのだが、家族を大事にする文化の為仕方ないのだとスタッフの弁。僕は異なる文化を尊重するし、お祈りの時間も微笑ましく見守っている。しかし、ファミリープロブレムで休みを取られてしまうと、我も我もでみんなが有給休暇を取り始める恐れがあり、オフィス内の規律が乱されてしまう恐れがある。

 それにこれからのアフガニスタンの発展を考えると、ファミリープロブレムだ、結婚式だ、家族が訪ねに来るんだ、という度に仕事を休んでいては生産性が上がらないように思う。もちろんアフガニスタンが資本主義の原則に則り西欧型の発展モデルに沿っていく必要はないかもしれないし、アフガニスタンにはアフガニスタンの文化があっていいと思う。しかし・・・しかしなのである。

 正直に言えば、仕事の為にある程度は文化的な要素を犠牲にしてもらいたいと思う。そうしなければ、仕事に対する真剣みが生まれないし、組織の為に、国の為に頑張るんだ、という自発性が生まれてこないように思うのだ。これからどんどんと援助団体はアフガニスタンから撤退して行くだろう。その時に、彼らが自立して国家を運営していくだけの力を蓄えて欲しいし、高い意識を持って欲しいと思う。

 指導の意味で厳しい事を言うかもしれないが、こちらの真意を理解してくれることを期待している。
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by aokikenta | 2006-05-21 23:58 | 日記(カブール)


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