2006年 04月 09日
アフガン人は水まきが好き
 アフガン人は水まきが大好きで、家の玄関、家の中のタイル部分、床などなど、とにかく一日に一回は水をまく。

 水をまいてどうするのかというと、洗剤は使わず、適当にブラシでこする程度で終わらせてしまう。それで綺麗になったのか?という疑問がわくが、彼らがそれで満足なら何も言うまい。

 ついでに言えば、洗車も大好きである。車を持っている人は暇さえあれば車を洗っている。これまた、多くの場合は洗剤を使わず、タオルでふき取るくらいのもので終わらせてしまう。

 何故好きなのか考えてみると、

(1)砂ぼこりが多いので、頻繁に洗わないとすぐに砂まみれになるから
(2)”水”は清らかで神聖なものだと思っているから
(3)家や車は高価なものなので大事にしているから
(4)隣近所から「いつもあの人のウチ(車)は綺麗ね」と言われたいから

というような理由が思いつく。

 (1)については、少なくともカブールは砂ぼこりがすごいので、納得できる理由である。日本で玄関掃除・洗車というと、洗剤を使ってアカを落とすという意味合いが強い。しかし、こちらでは水をまいて掃除をするというよりも、まくことで砂を流しているだけとも言える。

 日本では夏に打ち水をする文化があるが、あれは体感気温を下げる目的が主だと思われるので、このケースとは少し違うように思う。

 (2)を思いついたのは、こちらの人はお祈りの前に必ず手足を水で清めるのを見たからだ。アフガン人の友人に聞いてみると、水は聖なるもので、神にお祈りをする前には水で体を清めなくてはならない、ということだった。

 スタッフの中には、忙しくて本来お祈りをするべき時間にお祈りができないので、移動中の車の中でお祈りをする人がいる。水がない時は、手を水で洗うような「仕草」をしてからお祈りに入る。便宜的お祈りとでも呼ぼうか。つまり、それほどイスラム教にとって水は重要なのだと考えられる。

 したがって、科学的に言って、水まきをしただけでは雑菌の数が8割くらいまでしか減らないとしても、アフガン人にとってはそんなこと関係ないということになる。食事前の手洗いに関しては、石鹸を使った方がいいことに間違いないが、そんな野暮なことは言わないでおこう(石鹸を使った手洗いの励行で肝炎が減ることは事実です)。

 次に、(3)について、家も車もこちらの人にとっては一財産なので、常に清潔に保っておきたいという動機が考えられる。新車買いたての人の気持ちになれば、想像するのは困難ではない。

 最後に(4)について、要するに見栄を張りたいという動機が働いていると言えなくもない。いつも清潔にしておいて、隣近所さんに見せ付けたいという風に思っているのではないかと思う。概して、アフガン人は体裁を気にする所があるように思う。逆に言えば、この性質が客人へのおもてなしにつながっているとも推論できるわけで、あながち否定すべき性質ではない。むしろ、日本人に似ているので親近感を感じる。

 洗車マシーンや、通信販売で売っているような洗車用ホースがこちらにあれば、売れる可能性は大だと思う。どれだけ利ざやがでるかは定かではない。ニッチ産業、どなたか進出してみませんか。
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by aokikenta | 2006-04-09 23:10 | 日記(カブール)


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