2006年 02月 16日
なんでもない、しかし忘れられない光景
 雲ひとつない快晴。とても気持ちよかった。カブールは段々暖かくなっており、もう冬は終わったのではないかと思わせる程だ。それでも車窓から見える山の頂には雪が積もっており、空の青と、雪の白と、地面の黄土色のコントラストが目に鮮やかに映った。

 お昼は外出先で食事をご馳走になった。パラオと羊肉のスープとヨーグルト。こちらに来てから初めてヨーグルトを食べた。手作りなので新鮮でうまい。ヨーグルトの酸味が最初に舌で感じられ、その後に鼻の中を通り抜けていった。素材の良さを舌と鼻から感じられる素晴らしい味だった。パラオに肉とスープをかけ、その上にヨーグルトを乗せてかき回して食す。おいしかった。

 帰り道、羊飼いと羊の一群をみかけた。日に焼けた少年が木の棒を持って、それぞれの方向に歩き出そうとする羊たちを統率しながら、アスファルトで舗装された道に沿ってゆっくりと歩いている。遠くには、人生の酸いも甘いも噛み分けた老人の眉間に寄るしわのような尾根を持つ山々が見守っていた。山の記号は威厳のように感じられ、羊の記号は無垢であるかのように感じられた。自然の畏怖と何百年も前から変わらない生活の対照が、すんなりと心に沁み入り印象に残った。
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by aokikenta | 2006-02-16 00:48 | 日記(カブール)


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