2006年 01月 20日
インシャッラー
 3日連続バグラム。ここのところ連続でバグラムに行っていたのは、プロジェクトサイトに近い所に家を借りる為であった。今日はようやく仮契約にこぎつけられたので、一区切りがついた。ほっと一息だ。しかし、これからまだまだ物資の調達、インストレーションなどがあり一息ついている間もない。

 NGO職員は基本的になんでもやらなくてはならず忙しい。事務所選び・運営維持から始まり、スタッフの採用・契約、インターネット設置、水の整備、電気の整備、事業の運営、ドナーとの折衝、省庁への報告などなど、数え上げればきりがない。

 しかし、その分やりがいがある。村人と話しをしたり、お茶をしたり、食事をしたりして交流する機会がある。年齢に関係なく大きな仕事をすることができる。自分で考えたアイデアを実現することができる。それは他の団体に所属していてはできない特権だ。これこそ僕が求めていたものであり、NGOのいい所だと思う。

 契約の最中に、地震や天災などで家が壊れた場合の責任範囲について協議したのだが、相手の言ったことが新鮮だった。

「地震が起こるかどうかは神にしかわからないから、起こった場合は、当然こちら(大家)が負担します」

そう言ってくれるのであればこちらとしてはありがたいが、日本人とは違う価値観に唐突に出会い、なんとも言い表せない気持ちがした。インシャッラー(神の思し召し・神のみぞ知るなどと訳される)の国、アフガニスタン。素朴な村人に感動すら覚えてしまう。

 インシャッラーという態度に仕事の上で悩まされることも多い。

スタッフに以前質問をした。

「自動車のナンバープレート取得にどれくらいかかるの?」

「インシャッラー。」

いやいやいやいや、人間がすることなんだからそれはないでしょ、と思う反面、日本人と違う物差しで生きているのだからそれを理解したいと思う。

 日本人はパンクチュアル過ぎるところがある。日本はとても窮屈だ。サラリーマンでも公務員でも男性は40代になると、髪の毛が白くなったり薄くなってくる人が多い。時間的プレッシャーやストレスの中で生きているから寿命も短くなるのではないかと思う。そのおかげで、世界で1・2位を争う豊かな国になったのは事実だが、少しスローダウンしてもいいのではないかと思う。もちろん、僕も日本で生まれ育ったので日本的考え方が体から抜けないし、一生抜けないのだろうと思うが、アフガニスタンからなにがしかのものを見習って取り込みたいな。
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by aokikenta | 2006-01-20 03:08 | 日記(カブール)


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