2005年 12月 29日
アフガニスタン生活情報
 来てからそれなりに時間が経過したが、食以外の生活情報が不足していたので、今日は補足の意味で書きたいと思う。

 まず、水についてだが、住居と事務所の水道から出る水は井戸水を屋上にある水タンクに汲み上げて使用している。従って飲料用に使用することは厳禁である。もちろん、それでは生活していけないので、売っているミネラルウォーターを飲んで生活している。一番多く売られているのはNestleのミネラルウォーターである。これを飲んでいればまずお腹を壊す事はないと思う。

 しかし、油断してはいけないの、アフガニスタンでは上下水道の整備が十分にはされていない事である。わかりやすい例を挙げると、生活用井戸と下水が流れ込む穴(井戸みたいに深い)が5メートルくらいの間隔で平気にあったりする。医療のことに詳しくなくとも、これが如何に健康によくないかは推測できると思う。人から聞いた話では、井戸水には大腸菌や雑菌がうようよしているということである。うーん、恐ろしい。

 戦後の日本もしばらくは下水道が整備されておらず、人糞を直接野菜にかけて育てていたりしたらしいので、年配の方にとっては、理解しやすい状況だろう。乳幼児死亡率が高いのは、こういうところにも一因があるように思う。

 関連して恐ろしい例として聞いた話しでは、下水が整備されていないので汚物が塵になって空気中を舞っているということである。こればかりは防ぎようがないわなぁ。

 トイレは、外国人が住むような住居は水洗だが(下水は近くの穴に流れ込む)、田舎にいけば地面に穴が開いているだけの簡素なものである。僕も田舎の方に行ったときに使用したことがあるが、まあ日本の田舎のトイレと大差は無い。途上国ならどこにいってもこんなもんだろう。

 次に外出についてだが、どこの組織に所属するにしても外出制限はあると思う。制限の度合いは組織によると思うが、概して、政府組織、国連機関などの組織の方が、NGOや草の根活動をしている組織よりも厳しい。これはあくまでも推測に過ぎないのだが、人から聞いた話や本で読んだ限りではそのようである。いずれにせよ、アフガニスタンに住んだ場合、市場でダリ語を使って楽しくお買い物、という赴任前に持っていたような夢はかなわないと思ってから来た方が良いだろう。イランやタジキスタンであれば可能であろう。この辺りの葛藤は住んだ事のある人に聞くとよくわかるのではないだろうか。

 他に特筆すべきは砂ぼこりだ。とにかく砂ぼこりがすごい。せっかく掃除しても、1週間後には例え室内であろうとも砂が積もっている。粒子の細かい砂が空を飛んでいるので、窓と窓枠の隙間から部屋に入ってきてしまうのだ。掃除機の性能もよくないので、もっぱら室内の掃除はほうきかモップがけである。住んでいると気にならなくなってくるから不思議だが。

 これまでに電気事情や食事情については書いてきたので他に書く事をすぐには思い浮かばないが、とにかくアフガニスタンでは予期せぬ事が普通に起こるので用心した方が良いだろう。「あり得ない」と口癖のように言う人がいるが、本当に「あり得ない」ことがあり得る国、それがアフガニスタンである。

 今日はアフガニスタンに来てみたい人にとってはびびらせるような内容になってしまった。あまり期待させるようなことばかり書くのも現実に反するので、厳しい内容にしてみた。厳しいと思って来てから予想を裏切られる方が、逆のパターンよりもずっと良いと思うからだ。もちろん楽しい事も沢山ある。それは今までの記事を読んでもらえれば分かってもらえると思う。実際、僕はアフガニスタン生活を好きだと公言することにはばかりはない。

(本文終了)

今日は誰に向けて書いているのかよくわかりませんが、今まで書けなかったアフガニスタン生活情報について書いてみました。これからアフガニスタンに来たい方、住みたい方、働きたい方などなど、何かリクエストがあれば、いつでもお答えしたいと思いますので、お役に立つかどうかわかりませんが遠慮なくご質問下さい。こういった小さな積み重ねが、日本におけるアフガニスタンへの関心の増大につながればこれ以上嬉しい事はありません。
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by aokikenta | 2005-12-29 02:29 | 日記(カブール)


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