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2005年 11月 14日
アフガニスタンの物価
 事務所のストックがなくなりそうだったので、今日は物資買出しにでかけた。アフガニスタンと聞くと、少しのお金で豪遊できると思う人が多いのではないだろうか?しかしながら現実は違う。例として今日買った物の値段を書いてみよう。

米5キロ=360アフガニー(約720円)
パン1斤=35アフガニー(約70円)
コーンフレーク1箱=110アフガニー(約220円)
ビスケット1箱=20アフガニー(約40円)
マヨネーズ1瓶=150アフガニー(約300円)
インスタントコーヒー1瓶=100アフガニー(約200円)
ピスタチオ1キロ=350アフガニー(約700円)
牛乳1リットル=30アフガニー(約60円)

今日の買い物の合計は1435アフガニー(約2870円)だった。結構高いなぁというのが正直な印象だ。東南アジアや中国などに住んだことのある方からすると少し高めに感じるのではないだろうか?もちろん、お米やピスタチオが高いので全体の値段が高くなってしまったのだが、買い物に出かけて約3000円使うというのはやはり高いと思う。

 その他にもスタッフ人件費なんかも他の開発途上国に比べて高い。ここでは具体的な数字は書かないが、けっこういいお金を払わないと人を雇えないのが今のアフガニスタンの実状だ。これは一体何故なのだろうか?

 経済に詳しくないのではっきりとしたことは言えないのだが、アフガニスタンはインフレ状態なのだと思う。US100ドルを換金すると大体4880アフガニーくらいになるのだが、最大の紙幣が100アフガニーなので、100ドル札1枚だったのが、約50枚の100アフガニー束に変身してしまう。そして、100ドルでも庶民が1ヶ月に生活していくのには十分ではないので、一回の両替でものすごい札束を手にして一般のアフガニスタン人は両替商のもとを去っていく。アフガニスタンと言うと世界で最も貧しい国の一つというイメージがあるので不思議な感じがする。

 もちろん安いものは安い。例えば、ナンが1枚6アフガニー(約12円)。タクシー初乗りが約15アフガニー(約30円)。だから、たいしたお金をかけずに庶民が生きていく道はあるのである。なんだか、今回は論旨が一貫していないのだが、アフガンの物価は思っていたよりも安くない、というのが今日の言いたいことでした。

※「最大の紙幣が100アフガニー」と書きましたが、実際には500アフガニー札、1000アフガニー札も存在します。掲載した内容に誤りがありましたので、訂正します(2005年12月16日)。

by aokikenta | 2005-11-14 02:49 | 日記(カブール)


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